同名タイトルで流行したドラマがあるが、これは元々はハンガリーのことわざ。
「問題と向き合わず逃げることは普通に考えると恥ずかしいことだが、逆にそれが最善の解決策になることがある」
という意味で使われるそう。
俺の人生は振り返れば多くのことから逃げてきた。
会社の上司からはよく怒られたし、批判もされてきた。
自己紹介もかねて自分の生い立ちや今後の人生プランを考えたい。
幼少期

8人家族で平穏無事にぬくぬく育ってきたタイプだと思う。4人兄弟の3番目ともあり末っ子を経験しつつ小学生のころに生まれた妹に対しては兄貴分として接していた。
いわゆるわんぱくな男の子でよく食べ良く動いた。健康的な幼児だった。
突然に事件は起きた。
小学校2年生のころ、本読みの授業中に突然言葉が詰まった。言葉を発しようとも言葉が出ない。
いわゆる吃音症(どもり)を発生したのだ。
人口の1%がなる症状で近年は発達障害の1種ともいわれたりする。
ただ根の性格はおしゃべりで活発な男の子で勉強もそれなりにできた。それゆえに吃音が足枷となり自分を表現することに重荷を感じるようになる。
学生時代
自分でいうのも吐き気がするが、当時の俺はそこそこモテた。サラサラヘアで足が速かったからだ。
女の子からラブレターや本命チョコもそこそこ貰った。
だがその女の子のほとんどが違うクラスで、話したことがない子ばかり。
いざ話しかけられた時に「っっっぼぼぼぼ僕はー」なんて醜態を晒すリスクに怯え、好意を持ってくれた女の子とは敢えて距離を置いてしまった。
ようは逃げたのだ。
ミスチルにはまる

小学生のころからミスターチルドレンに心酔していた。
初めて買ったCDはTomorrow never knows。発売は1994年だが買ったのは1995年(当時小学2年生)。おさな心に強烈に響いた。
一度ハマるとブライドネスになるため過去の作品も聞くようになる。「これもミスチルだったんだ!すっげー」と聞いたことのある名曲はミスチルが多かった。完全惚れた。
思春期を牛耳ったのがミスチルで真剣に歌詞の意味を考えたり、それに成りきろうとした。
同級生はミスチルなんて古い、説教臭いというイメージがありもっと若いバンドやアイドルがもてはやされいた。それゆえに愛情が高まったのだと思う。
一方学生時代の俺となると小学校~高校はそこそこモテて、勉強もスポーツもそれなりにできたが、吃音が足枷となり自分を開示できないもどかしさに内向的な性格になっていた。
だけど人前ではイケてると思われたくて陽キャを演じていた。
思春期の頃そんな自分にミスチルの曲、歌詞が突き刺さった。
名もなき詩の名フレーズ
あるがままの心で生きられぬ弱さを誰かのせいにして過ごしている
知らぬ間に築いてた自分らしさの檻の中でもがいているなら僕だってそうなんだ
現在36歳ともなると曲を聴いても心に響きにくくなるが、当時も今もこの曲をきくと涙が出る。泣かせる曲ではないのに。
社会人になってから
大学から念願の彼女もでき、仲間とバンドを組んだり、海外へバックパック(ヨーロッパ、アメリカ)など経験しそれなりに有意義な学生時代を過ごせた。
当時はもっとワクワクして飛躍的な日々を想像したから物足りなかったけど、今思えば満足している。
これまで務めてきた会社は3社
①大手旅行会社
②食品問屋
③専門商社(現在)
いずれも営業職だ。
旅行会社の同期は、まぁ陽キャでバイタリティーの高い集団だった。業界最大手で狭き門を潜った猛者だけあり競争心も強く、仕事も遊びもパフォーマンスが高かった。
隠れ拗らせコミュ障の俺は必死でついていったが心が次第に疲れていった。
「今日は明るく社交的に接することができた、俺は成長したんだ!」と言い聞かせていたが、本当の自分とは乖離していった。そもそも本当の自分ってなんだ?
次第に劣等感を感じるようになり上司からも舐められ、仕事も回らなくなり、精神的に追い詰められる。
3年もたず退職。逃げた。
2社目は若手が自分だけで会社の雰囲気もゆるくそれなりに評価された。ただし給料が低かった。
心のリハビリができかつ調子に乗った俺は「もっと自分の価値を評価してもらえる会社に行きたい」
と転職。
転職エージェント(リクルートキャリア)へはとにかく給料が良い会社を依頼し、製薬各社へエントリー。
当時人生で一番調子に乗ってたが、調子に乗る=自身がみなぎっているわけで、内定は複数社もらった。
だけど先入観で医者の奴隷になるのではないか、という不安と妙なプライドと自己防衛意識に苛まれ断念。
結局今の会社へ応募し入社することに。
本当に自分らしく生きられる環境を探す

社会人になってから全て営業職。吃音がコンプレックスだった俺が営業やるなんてどうかしてるはず。
ただ今思えば自分の能力、発想力、センスは負けてない自信があった。
海外一人旅やバイトリーダーの経験もバイタリティーを得た自信につながっている。
だけど会社員として働くことに疲弊しきっている。
コミュニケーションは好きだが言葉を発することは苦手、だけど伝えたいし聞きたい。
承認欲求もある。
自分の居場所でなければ戦略的撤退というか、人生において逃げることってなにも悪くない。
思考停止で大学行って就職して、それで結婚して家を買って、、、と追い求めてきたがそれが必ずしも正解でないし多様性があってよい時代だ。
考えるよりまずは第一歩を。
行動しながら考えたらいいという自己啓発本の教えを真に受け、当サイトを開設。
このブログが少しづつ誰かに読まれ誰かの役に立ち、その人の笑顔につながればこの上ない。